01
Sep
2023
Audi Q8 エクステリア・インテリア編
2023.9.1
クーペスタイルのフルサイズSUVとして2019年7月に発表され、9月より日本で発売となった「Audi Q8」を今回ご紹介しよう。
Audi Q8は2018年にワールドプレミアされ、4ドアのラグジュアリークーペを連想させるエレガントなスタイルと、大型SUVの多用途性を兼ね備えたモデルとして発表されたモデル。2017年のAudi Q2発表につづくAudiの新モデルだ。
●ラインナップ
Audi Q8はbase/Luxury package/S line packageの3グレードが用意されており、エンジンはすべて3.0ℓTFSIガソリンモデル。駆動式もすべてquattroモデル(4WD)がラインナップされている。また、Audi SQ8を除き、48Vマイルドハイブリッドが搭載されている。
今回試乗したモデルは、「Audi Q8 55 TFSI quattro S line package」で、ボディカラーは「グレイシアホワイト メタリック」であった。
●エクステリア
フロントに鎮座するAudiモデルの代名詞、八角形のシングルフレームグリルがまず目に入る。当時のSUVモデルへのシングルフレームグリルは六角形デザインが採用されていたが、このAudi Q8から八角形のデザインに。その後発売となった、Audi Q3・Audi Q5・Audi e-tron等にも同デザインが引き継がれている。
さらに角張ったデザインのエアインテークがシングルフレームグリルと合わせてみると、SUVらしい力強いデザインであることがわかる。
写真だと表現しにくいが、全体的に筋肉質な造形のフロントデザインはぜひ実車で確認してほしい。
フロントヘッドライトはHDマトリクスLEDヘッドライトが装備。
デイライトとダイナミックターンシグナルに使用される灯体には、ひし形をイメージされたAudi Sportでも採用されている「ランバス」と呼ばれるものをイメージした形状が採用されている。(コンフォートアシスタンスパッケージとしてセットオプション)
サイドを見ると、クーペスタイルならではの後方へながらかに流れるようなデザイン。またブリスターフェンダーもキャラクターラインによって張り出したイメージによって力強い印象を与えている。なお、クーペスタイルのためサッシレスドアとなっている。
リヤ最初に目につくのが、左右をつなぐストリップ型のLEDテールランプだろう。左右独立したテールランプのデザインが多かった中、このデザインを採用したことで未来感や美しさ、新モデルであることが遠くからや夜間見ても分かるだろう。
●タイヤ・ホイール
ホイールは、S line packageに標準装備されている「5ツインアームデザインコントラストグレーパートリーポリッシュド 10Jx22inch」で、タイヤはコンチネンタルタイヤ「Sport Contact 6 285/40R22」が装着されていた。
●インテリア
インテリアは他のAudiモデル同様、水平基調のパネルがデザインされており、中央には
MMIナビゲーションディスプレイが装備されている。
センターコンソールに鎮座する2つのディスプレイはインフォテインメントシステムで「MMIタッチレスポンス付きMMIナビゲーション」が装備。アッパーディスプレイとローワーディスプレイに分かれており、ナビゲーションを始めオーディオやAudi connect.、車両設定などを行うのはアッパーディスプレイで、エアコンやワンタッチでON/OFFできる車両設定などがタッチ操作で行うことができる。
メーターは高解像度12.3インチカラー液晶フルデジタルディスプレイが装備されており、メーター情報のほか、マップ等の表示も可能。マルチファンクション付ステアリングホイールから操作ができるため、必要な時に必要な情報を映し出すことができる。
シートは試乗車にはS line plus パッケージが装備されており、フロントシートにはスポーツシートが採用され、素材はバルコナレザー。S lineのロゴが入っている。
リヤシートは前後にスライドが可能となっており、ラゲッジスペースを多く使用したい場合はシートを前にスライドさせることで余裕ができる設計。また、座席中央にはアームレストがも装備されている。
エアーコンディショナーは4ゾーンでセッティングが可能。フロントはローワーディスプレイで、リヤはセンターアームレストの裏側に設置されたパネルを使用して操作を行う。
試乗車に装備されたS line plusパッケージによって、フロントシートにはシートベンチレーションおよびマッサージ機能も追加装備されていた。暑い時期にレザーシートに座るとべたつくことがあるが、シートベンチレーションによって冷風が出るため快適に過ごすことができる便利な機能だ。
トランクルームはカタログ値で605ℓ(VDA値)確保されている。クーペスタイルであるが、容量のスペースが確保されているほか、後席を倒すことでより多くのスペースが確保されている。
さらに、アダプティブエアサスペンション機能の1つとして、トランクルームには後輪のサスペンション操作スイッチが装備されており、荷物の出し入れで入れやすいように車高が低くなる仕組みが備わっている。
なお、アダプティブエアサスペンションはS lineに標準装備される「アダプティブエアサスペンションスポーツ」においてAudi ドライブセレクトの選択によって車高が変化するシステム。
試乗車を体感できる機会があれば、ぜひ操作してそれぞれのモードでの車高の変化を確認してほしい。
●パワートレイン
Audi Q8は、3.0ℓTFSIエンジンと48Vマイルドハイブリッドが組み合わされて搭載されている。最大出力は340PSで最大トルクは500NmでV型6気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャーエンジンだ。
さらに四輪駆動、quattroシステムも装備されており、通常は前後40:60の比率配分で路面に吸い付くような走行安定性がある。
多くの装備をご紹介してきたが次回は、試乗車を一般道と高速道を試乗したインプレッションをお伝えしよう。
●車両スペック
Audi Q8 55 TFSI quattro S line+comfort assistance package
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
・コンフォートアシスタンスパッケージ
・S line plusパッケージ
・ブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージ
・ドアエントリーライト
装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があ ります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください 。(https://www.audi.co.jp/)
Photos & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.