25

Jun

2023

今回、Audi Q4 e-tron Challenge to reach Hokkaidoで使用したAudi Q4 e-tronの車両と充電についてご紹介します。

●Audi Q4 e-tronとは

プレミアムコンパクトSUVとして昨年デビューしたAudi Q4 e-tronは、BEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)です。
現在Audi が発売しているBEVの中では最もコンパクトなボディサイズなので、取り回しが良く実用的なモデルとなります。
ボディタイプはSUVタイプの「Audi Q4 e-tron」とクーペスタイルの「Audi Q4 Sportback e-tron」の2種類がラインアップされています。
今回はクーペスタイルの優美なシルエットにスポーティネスを感じるAudi Q4 Sportback 40 e-tron advancedをご紹介します。

●エクステリア

SUVの力強さとエレガンスを兼ね備えたクーペスタイル。
特にサイドから見ると滑らかに弧を描くルーフラインが特徴的です。
SUVというと角ばったデザインというイメージが強いですが、Audiならではの美しいデザインが先進的な印象を与えてくれます。

Sportback の場合はテールゲートスポイラーが装備されており、スポーティーネスを感じさせます。テールランプも水平方向にラインが引かれ、未来感のあるデザインになっています。

フロントはAudiのアイコンであるワイドな八角形のシングルフレームグリル。
内燃系モデルと異なり開口していない構造ですが、Audiであることが印象付けるデザインです。

特に印象深い装備の1つとして挙げられるのが、デジタル技術によって先進的なライトシグネチャーを生み出すデジタルデイタイムランニングライトです。
4種類のデザインパターンからMMIナビゲーションシステムを通じて好きなデザインを選ぶことができます。
フロントマスクの印象が変わるユニークな機能ですので、試乗車などでぜひ試してみてください。

●インテリア

インテリアは水平基調にまとめられておりシンプルでクリーンな印象で広々としています。センターコンソール部分が宙に浮いているように見えるデザインはAudi Q4 e-tronの特徴の1つです。

シフトスイッチはAudi e-tron GTでも採用されているスライド式。
Pレンジのみボタンとなっており、RレンジやDレンジに入れる場合は上下にスライドさせます。

また、ステアリングホイールも新デザインが採用され、上下ともフラットなデザインのもので、マルチファンクションスイッチ(ステアリングスイッチ)も物理ボタンではなくタッチ式が採用されています。
そして、10.25インチのバーチャルコックピットがドライバーに必要な情報を表示してくれます。

そして、11.6インチの高解像度ダッチディスプレイのMMIナビゲーションと、その下にはエアコン操作の物理ボタンが装備されています。物理ボタンは運転中でも注視せずに直感的に操作ができるので、走行中のエアコン操作をとても楽に行うことができました。
また、MMIディスプレイにインターフェイスをそのままにスマートフォンの機能を使用できるAudiスマートフォンインターフェイスも装備されているため、Apple MusicやApple・Googleマップ/Yahoo! ナビゲーションを使用することが可能です。

シートはスポーツシート(フロント)が採用され、素材はパーシャルレザーです。(advancedインテリアパッケージオプション装備となります)

●走行性能

Audi Q4 40 e-tron / Audi Q4 40 Sportback e-tronは、定格出力が70kWで最大出力が150kW、最大トルクが310Nmです。
内燃系の自動車馬力を示すPSに換算すると約204PSとなるので、力強い走りを楽しむことができました。
駆動はリアアスクルに搭載した1基のモーター、すなわちRR車となります

駆動用のバッテリー総電力量は82kWhで、この数値はガソリン車に置き換えるとガソリンタンク容量にあたり、走行用バッテリーに充電できる電気量を示す数値です。
一充電走行距離はWLTCモードで594km。1回の満充電で最大594km走れるということになります。※

エネルギー回生システムも装備されており、アクセルペダルから足を離した段階で発動します。さらにステアリングホイールのパドルシフトを使用すると回生レベルを3段階で調整できます。
「―」のマークのついた左側のパドルを手前に引くことで1段階ずつ強くなりますので、シフトダウンさせてエンジンブレーキを作動させるようなイメージで回生ブレーキを使用することが可能です。
実際に走行している際この機能をかなり使用しました。早めのアクセルオフを行い、ブレーキペダルを踏む前に回生ブレーキを発動させて減速させる方法です。どのような感じかは、ぜひ試乗した際にご体感ください。

●充電方法

Audi Q4 e-tronには充電口が2つ備わっており、写真の左側が普通充電(AC)で、右側が急速充電(DC)に対応しています。急速充電は日本で広く普及しているCHAdeMO(チャデモ)規格です。

今回のチャレンジではプレミアムチャージアライアンス(PCA)の急速充電を使用しました。
「プレミアムチャージングアライアンス(PCA) 」は アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンの3ブランドのディーラーネットワークを中心に展開する 90-150kW級出力のCHAdeMO規格急速充電器ネットワークを統合したプレミアム充電サービスです。
各ブランドのBEVのオーナーは、アウディ・ポルシェ・フォルクスワーゲンの 3ブランドの急速充電器、合計約230拠点232基(2023年2月末現在)が段階的に利用可能になります。

使用方法はとても簡単で、専用アプリをダウンロードしIDを作成後、充電プランを選択すればすぐに使用が可能になります。
料金プランは月額会員か都度会員の2種類。オーナー様であれば、月額会員の方が充電金額も抑えられます。
なお、Audiの電気自動車e-tronを新車でご購入の場合、アカウント登録の翌営業日に事務局より車両登録から1年間の無料プランが付与されます(2022年10月以降登録車両が対象)

さらに、スマートフォンにダウンロードした専用アプリでPCA充電機器の場所や空き状況、そこまでのルート案内を行ってくれます。

PCA充電スポットに到着後、充電器に記載されているQRコードをPCAアプリで読み取り、画面の案内に沿って操作するだけで充電がスタートします。
アプリに情報を登録すると、都度クレジットカードが必要だったり、充電開始するまでの認証に時間がかかったりすることがないため、操作に慣れればセルフガソリンスタンドでガソリンを入れるくらいスピーディーに充電を行うことができて、とても便利でした。

ここまでPCA充電機器操作についてお伝えしましたが、PCA以外の急速充電器も使用することは可能ですので、充電スポットの選択の幅も広がります。
また、ご自宅に充電機器を設置する場合のサポートも正規Audiディーラーでは行っているのでBEVが初めての方でも安心です。
設置に関するご相談はAudi セールススタッフにお問い合わせください。

今回3日間Audi Q4 e-tronとともにチャレンジを行いましたが、BEVはエンジン音が無いため静粛性が高く、特に分かりやすかったのが加速時や高速走行時でも音楽やラジオ音量を上げることがなかったことです。また、エンジン音が無いことで+αで気になるのがロードノイズや風切り音。ロードノイズは車両の静粛性が高いことで路面状況が悪くない限り大きな音は聞こえませんでした。また、最新のエアロダイナミクス設計によって大きな風切り音も聞こえず、低速も高速域どちらも快適に運転することができました。
充電もPCAを用いることで、高出力による充電時間の短縮や、多くの充電場所があることでストレスフリー。
百聞は一見に如かず。試乗車や、モニターキャンペーン等で車両を借りられる場合は、ぜひご自身でAudi Q4 e-tronの素晴らしさご体感ください。

※数値は一充電走行距離(WLTCモード)。国土交通省審査値。一充電走行距離は、定められた試験条件での値です。実際の走行時には、お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて大きく異なります。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。

(Text and Photos by Audi Q4 e-tron Challenge to reach Hokkaido Staff. Audi AG., Audi Japan)