01

Jun

2022

<写真①>

2021年4月に日本初公開となり、同年秋に発売開始となったAudi e-tron GT quattro ・Audi RS e-tron GTはもうご覧になっただろうか。

Audiが誇る電気自動車ブランドe-tronシリーズの2つ目のモデルとして誕生したAudi e-tron GT quattroは、流麗でダイナミックなデザインのグランツーリスモであり、Audiならではのスポーツスタイルが融合しており、見るだけでもその美しさを感じることができるモデルだ。

今回はこのAudi e-tron GT quattroをご紹介する。まずはエクステリア・インテリアのこだわりをご覧いただこう。

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GT(グランツーリスモ)という名の通り4ドアのクーペスタイルのがこのAudi e-tron GT quattroだ。グランツーリスモの意味の1つとして19世紀に長距離を耐久性に耐えうる馬車をイタリア語で「グランツーリスモ」と呼ぶようになり、長距離に適うモデルを指すようになった。元は英語のグランドツアラーからも来ているのだが詳細はぜひショールームスタッフに聞いてほしい。

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このAudi e-tron GT quattroは、長距離を快適に移動するための優れた乗り心地と快適なキャビン、ダイナミックなハンドリングを兼ね備えたエレクトリック4ドアグランツーリスモであり、サステイナブルな未来に向けたアウディの新たなブランドアイコンとなるモデルとして位置づけられている。

① エクステリア

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流線形のキャラクターライン、電気自動車ながらシングルフレームグリルのハニカム形状エンボスなどAudiの持つデザイン力を感じることができる。元のデザインスケッチを見てもデザインにはほとんど変更なく、まさにエンジン動力から電気動力に変わったことでデザインの自由度がより高まったことが読み取れる。

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特に特徴的なのが後方ブリスターフェンダーの立体感。美しさだけでなく、空気抵抗を低くする計算されたデザインだ。写真では立体感をお伝えするのが難しいので、実車でボディラインをぜひ確認してほしい。

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フロント部分は、ガソリン車と同じくAudiの代名詞の1つと言えるシングルフレームグリルを見て取れる。ただし空洞ではなく表面にエンボス加工されており、細部にわたってデザインされているのを実際に触って確かめてほしい。

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また、ボンネットのプレスラインもガソリン車では実現できない内側へ入り込む形状となっている。ガソリン車だとエンジンが搭載されている場所でありこのようなデザインが可能なのは電気自動車の特徴なのだろう。

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リアだけでなくボンネット側にもラゲッジスペースがあるのは、エンジンが搭載されていない電気自動車の特徴だ。ちなみにガソリンモデルでもRR車モデルでは同じくフロント部にラゲッジスペースがある。

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ボンネットオープン時は運転席側のドア横にオープンボタンがあるので、これを押すことで開閉できる。実車をご覧になったときはぜひ試してほしい。
なお、ラゲッジスペースの左右には緊急時用の工具が装備されている。

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リア側のラゲッジスペースは広さもあり405ℓ(VDA値)ある。後席を倒すことでより広く荷室を確保できる。

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リアは1ラインで繋がったテールランプは、点灯させるとより美しさを見ることができる。フロントヘッドライトやデイライトも含めLEDで構成されたライティングを実車でご覧になる際はぜひ点灯させてみてほしい。

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ライトがオートライトの状態で点灯する条件では、フロント部のデイライト、リアのテール部においてLEDがアニメーション動作する。クルマが起動するような動きをするので、こちらもぜひ見ておきたい。

② インテリア

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最新のAudiモデルと同じく、ダッシュボードは水平基調レイアウトであり、コックピットには高解像度の12.3インチディスプレイが装備されている。

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その横には、MMIナビゲーション搭載の10.1インチタッチディスプレイが装備されており、ナビゲーションシステムのほか、Audi Connectも完備。インターネット経由で天気やニュース、周辺の駐車場情報、スマートフォンを用いたリモートロックやアンロックなども可能だ。

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Audi e-tron GT quattroではドライブセレクトの選択ができるが、設定はナビゲーション画面から行う。使用する電気量を効率化し省エネルギーで走行できる「Efficiencyモード」から、スポーティー走行ができる「Dynamicモード」など4段階の選択ができる。

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ギヤセレクトは、Audi e-tronとは異なり、ボタンとレバーを使用する。Pポジションのみボタンとなり、DレンジやRレンジはレバーを上下動かす。Dレンジに入ると車内と車外向けに疑似音、e-tronスポーツサウンドが出るようになり、走行モードであることを聴覚的に伝える仕様となっている。試乗する際は窓を開けて音を聴いてほしい。(テクノロジーパッケージOP装備車)

③ パワートレイン

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前後に2基のモーターが配備。それぞれ前輪後輪を駆動させるquattro システムが搭載されている。Audi e-tron GT quattroの場合の最高出力は390kWでトルクは640Nm。電気自動車の特徴でもある、走り出しですぐに力強い加速力を味わえるだろう。試乗の際、周囲の道路状況に注意して加速するのが安全だ。

また、後輪モーターのトランスミッションは2速あり、通常の発進時は2速目からスタートし効率化を図っている。加速力が強い場合は1速目からスタート。変速時のショックなどはなく力強くてスムーズに加速ができる仕組みだ。ドライブセレクトによっても加速具合が異なるので、試乗中いくつかのモードに切り替えて走りを楽しんでほしい。

④ 充電

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Audi e-tron と同じく通常充電と急速充電の2つの充電方法がAudi e-tron GT quattroでも使用できる。急速充電はCHAdeMO(チャデモ)式と呼ばれる日本国内に多く採用されている型式で、e-tron charging serviceを使用することで全国各地に設置されている急速充電器を使用することができる。

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Audi e-tron GT quattroの場合の100km走行するのに必要な充電時間は、充電器の出力値によって異なるが急速充電の場合50kWで約20分。通常充電で8kWの場合に2時間程度となる。(気温や電池残量など条件により異なりますので参考値となります)
実際の充電方法や、ご自宅での充電器設置については、ショールームスタッフにご確認いただきたい。筆者の経験では、充電方法はセルフ式ガソリンスタンドで給油したことがあれば心配ないレベルだろう。

⑤ 安全装備

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一定の速度と前方の車両との距離や車線をキープするアダプティブクルーズアシストを始めAudiの他のモデル同様安全装備は多く装備されている。また、運転支援システムで危険を察知してもドライバーの反応がない場合は、自動で車両を停止させるエマージェンシーアシストも装備されている。
各アシストシステムの詳細はショールームスタッフに確認すると良いだろう。

<写真㉙>

Audi e-tron GT quattroのエクステリアやインテリアを紹介してきたが、次は実際に公道を走行した際の様子をレポートしよう。
美しいデザインだけではない、スポーティーで軽やかに走行できるAudi e-tron GT quattroをお楽しみに。

YouTube動画もAudi e-tron GT quattroをご紹介しているので合わせてご覧いただきたい。

⑥ 車両スペック

Audi e-tron GT quattro
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備品:

  • ・テクノロジーパッケージ
  • ・ブレーキタングステンカーバイドコーティング/カラードブレーキキャリパーレッド
  • ・アルミホイール10スポークトラピゾイドモジュールブラック

Text & Photos by HY/Audi Japan/Audi AG.
※各装備はオプション扱いの場合があります。車両スペックや詳細はAudi Japan Webページをご確認ください。※各数値はカタログ値です。条件や気候によって数値は変動します。※写真の一部は欧州仕様車となります