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Nov
2022
Audi A8 インテリア・エクステリア編
2022.11.23
Audiの頂点に立つフラッグシップモデルである、Audi A8をご紹介しよう。
●ラインナップ
Audi A8は3グレード展開されており、V6 3ℓエンジン搭載の 55 TFSI quattroモデルと、V8 4ℓエンジン搭載の60 TFSI quattro、そして後席が広く設定された同エンジンのロングモデル L 60 TFSI quattroが日本では導入されている。また、同じくV8 4ℓエンジン搭載ながら最高出力が420PSに強化されたAudi S8もある。
今回は、V8 4ℓエンジン搭載のAudi A8 60 TFSI quattroモデルを試乗する。
Audi A8の歴史は、Audi V8の後継モデルとして1994年にデビュー。日本では翌年より発売されており、Audi フラッグシップモデルとして確立されている。当時からV8エンジンとquattroシステムが搭載されていた。現在のモデルは4代目のプロダクトインプルーブメントを行ったものである。
●エクステリア
全長5100mmを超え車幅も1945mmのゆとりあるサイズは、ラグジュアリーサルーンとしての存在感を演出。そしてフロントマスクにはAudiモデルの象徴であるシングルフレームグリルが配置され、そこから左右にヘッドライトが装備。これを見るとひと目で「Audi」とわかるだろう。
また、他のAudiモデルにはない立体的なクロームインサートは左右対称のデザインとなっており、Audi A8ならではの特別感を演出している。
ヘッドライトには「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」が搭載。(オプションとなります)従来のマトリクスLEDヘッドライトから進化しており、より高精細な配光制御によって対向車や先行車を検知した際のヘッドライト配光を調整させ、暗闇でのドライブの安全性が向上された。
また、LEDデイライトは他のモデル同様にセーリングの帆の形をイメージした四角形のデザインが施されている。
リアのルーフラインはフロントと比較しても流れてゆったりとした湾曲と、サイドから流れてくるボディラインが融合。目線を下に移し、ホイールアーチと外に張り出したフェンダーはAudi quattro Sportのデザインを思い出させるものだ。
また、サイドボディ下のロッカーパネルには凹面形状が採用され、その下端にはブレードが装着されている。
●タイヤホイール
標準ではホイールは10パラレルスポークデザイン グラファイトグレーで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/40R20が装着されている。
今回試乗したモデルでは、オプションの10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュトで、サイズは9J+20
タイヤサイズは265/35R21で銘柄はグッドイヤーEAGLE F1 ASYMMETRIC 3だった。
●インテリア
運転席に乗り込むと、ラウンジを思い起こさせる大きなシートと室内空間が広がる。シートも上質なバレッタレザーでドアパネルからセンターへと続くレザーとウッド調のパネルが1つの空間を演出している。シートカラーやレザーについてはオプションでお好きなものをチョイスすることも可能だ。
イグニッションをONにするとV8エンジンが吹き上がるサウンドとともに隠れていたエアベントが現れ、高解像度の液晶ディスプレイ、そして10.1インチと8.6インチの高解像度タッチディスプレイが表示。ラウンジだった室内が一気に車へと早変わりするイメージだ。
他のAudiモデル同様、運転席から助手席へと水平基調のプロポーションでインテリアがまとめられており、グロスブラックのインテリアパネルが高級感を演出している。
リアシートは、足元も広く快適に座ることができる。センターアームレストを下すと、専用リモコンが設置されていることがわかる。これはリアシートにおいても、空調やリクライニング調整などの快適環境をタッチパネルとスイッチで操作が可能で、同乗者により快適に移動してもらう空間を創出している。
また、リアシートとリアウィンドウにはサンシェードも設置されている。日が強い時や目隠しにもスイッチ操作によって自動で昇降されるので、こちらの機能もリアシートの快適性を向上させている。
●パワートレイン
今回試乗車モデルはV8気筒4.0ℓエンジンで、最高出力は460PSでトルクは660Nmを発生させる力強いエンジンだ。さらに48V電源システムとマイルドハイブリッド機能を搭載しており、アシストによって強力な加速を実現している。また、quattroシステムも搭載しており通常40:60のリア寄りのトルク配分で状況に応じてフロントを70~15配分。リアを30~最大85までの配分となり、常に車両が安定して走行できるようにモニタリングされている。
特に今回印象深かったのはプレディクティブアダプティブサスペンションだ。(Audi A8はオプションとなります)車高と減衰力がカーブ路や路面の凹凸などリニアに調整され、常に安定性と車内がフラットに保つようにされている。これは次回の試乗編で詳しくお伝えしよう。
●安全装備
フラッグシップモデルだけに、安全装備はほぼすべての機能が装備されている。アウディプレセンス360として全周囲からの衝突に備える機能のほか、フロントカメラや各センサーからのデータを用いて危険を察知しブレーキや衝突回避を行ってくれるアウディプレセンスフロントも装備。
また、安全と快適に走行できるようにアダプティブドライブアシストとして、アクティブレーンアシストや渋滞時でも自動でストップ&ゴーを行うトラフィックジャムアシストも備わっている。
次回は実際にAudi A8を一般道、高速道を走行したインプレッションをお伝えしよう。
●車両スペック
Audi A8 60 TFSI quattro
グレイシアホワイト メタリック
オプション
・コンフォートパッケージ
・パノラマサンルーフ
・10Yスポークエボスタイル ブラックパートリーポリッシュト
・プレディクティブアダプティブサスペンション
●備考
装備はグレードによって異なります。また、モデルイヤーによって装備が異なる場合があります。各装備や安全機能の詳細はAudi JapanのWebページをご確認ください。(https://www.audi.co.jp/)
Photos & Text by HY/Audi Japan/AUDI AG.