02
Jul
2022
Audi A6 Avant (2) 試乗インプレッション編
2022.7.2
Audi A6 Avantに実際に試乗した内容をレポートしよう。
今回は一般道と高速道路をロングランにて試乗した。クリーンディーゼルエンジンの燃費の良さの恩恵も受けつつ、12Vマイルドハイブリッド機能によるアシストもあって大いにドライブを楽しむことができた。
●運転席に座った感触
水平基調のプロポーションにより、シンプルかつ美しいデザインにまとまっているのは先のBlogにてご紹介したとおり。こちらでは操作性をご紹介しよう。
シフト回りを見るとドリンクホルダーが2本入れられるようになっており、中央にはキーを収納できるくぼみもある。使用しないときはカバーをすることもできるので、ホコリなども入らず綺麗に保つことができるだろう。
シフトノブは電子式セレクトレバーとなっていて、パーキングのみボタン。他のギアはノブを上下に動かす仕組みとなっている。
シフトノブにつづいて、パーキングブレーキとオートホールドスイッチが配列されている。車が停止した後、ブレーキを保持してくれるオートホールド機能は渋滞時などで役立つ機能だ。
センターアームレストは高さの調節でき、かつ伸ばすことも可能。自分に合う位置に調節できるのは嬉しい気遣いだ。
●後部座席・ラゲッジルーム
後部座席は、センターアームレストが収納されており、使用する場合はドリンクホルダーも収納されている。
エアコン吹き出し口には温度調整と風量調整のパネルが配置されている。(オプション:テクノロジーパッケージ「4ゾーンデラックスオートマチックエアコンディショナー」装備車)
なお、ラゲッジルームはAudi A6 Avantの場合は565ℓ(VDA値)のスペースが確保されており、後部座席を倒すことで、より大きなスペースが生まれる。
ちなみにAudi A6 Avantに装備されているトノカバーには、取っ手の部分に「Avant」の文字がある。細かいところだが、Avantモデルならではなのかもしれない。実車を見た際にはぜひ見つけてほしい。
●走りを体感
今回試乗車モデルは、「Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport」で、2.0ℓのクリーンディーゼルエンジンと、12Vマイルドハイブリッド機能が搭載されている。数値は最高出力が150kW(204PS)、最大トルクは400Nm(40.8kgm)で、クリーンディーゼルだけにトルク数値が高いが、quattroモデル(四輪駆動)だけに、力強い発進力があるのか気になるところだろう。
まずは一般道を走行してみた。
信号などのストップ&ゴーの多いシーンにおいて、すぐに体感できたのが発進力の強さだ。車両重量が1,920kg(パノラマルーフ40kg増含む)あり、かつquattroシステム搭載なだけにTDIエンジンでも若干のもたつきがあるかと想像していたが、かなり太いトルクを感じることができた。
そして12Vマイルドハイブリッド機能はエンジン回転数2,000/min手前くらいから介入してアシストをしてくれる。イメージ的にはターボが入ったような感覚だ。同乗人数が多いとそれだけ重量が増すだけに、発進したときのアシストが入るとストレスなく走行できるだろう。
乗り心地は20inchのタイヤホイールと、スポーツサスペンションが装着されているので、ある程度の路面からの凹凸を拾うかと想像したが、そこまで固い感覚はなくAudi A6に似つかわしいラグジュアリーな乗り心地を一般道でも体感することができた。
次に高速道路を走行してみる。
側道から本線への合流で加速する際に、TDIエンジンと12Vマイルドハイブリッド機能の組み合わせがとても良く、気持ち良い加速ができた。踏み込み過ぎると制限速度をあっという間に超えてしまうので、速度に注意して走行してほしい。
コースティング(惰性走行)時はエンジン回転数が低くなるため燃費向上に貢献するようで、追い越し等の中間加速も12Vマイルドハイブリッド機能によって、もたつきがなくスムーズに加速ができた。さらに3,000/minを超えるエンジン回転数では、かなりの加速力を味わえることができる。感覚的には3.0ℓエンジンの車を運転しているようだ。
乗り心地に関しては、スポーツサスペンションが装着されていることもあり、高速域であっても車両がフワフワ浮くような感覚はなく、ある程度のサスペンションの硬さで安定した走行することができた。ジャンクションなどのカーブにおいても、車両がしなる感覚はなくしっかり路面に吸い付くような走行ができ、安定していた。
試乗の際、高速域走行やカーブ走行ができるシーンがあれば、車両の安定感を体感してほしい。
●ナビゲーション
Audi A6では、Audi MMIナビゲーションシステムのほかに、Apple CarplayとAndroid Autoが使用できる。iPhoneユーザーの場合はApple Carplayを使用できるため、MMIナビゲーションではなく、Yahoo!カーナビをフル画面で使用することもできる。普段使用しているナビゲーションサービスがあれば、そのまま使用できるのは嬉しい。
今回はドライ路面のみの走行で、quattroの機能をしっかり体感することはできなかったが、加速時などの引き出し路面にしっかり伝えていたのだろう。試乗の際に雨天などのウエットコンディションの場合は、走り出しやカーブ走行などでquattro機能を体感してほしい。
今回は40TDIエンジンを体感したが、45TFSIエンジンや55TFSIエンジンではクリーンディーゼルにはない高回転域での加速力なども味わえるだろう。最寄りのショールームにてぜひ、Audi A6 / A6 Avantを体感してほしい。
●車両スペック
Audi A6 Avant 40 TDI quattro sport
ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック
S lineパッケージ
ライティングパッケージ
ラグジュアリーパッケージ
テクノロジーパッケージ
エクステリアミラーハウジングブラック
ブラックスタイリング
パノラマサンルーフ
アルミホイール5Vスポークスターデザイン知覧ルックグロスターンドフィニッシュト 8.5Jx20
バルコナレザー
●撮影場所
海野宿(うんのじゅく)
戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさと。重要伝統的建造物保存地区であり、日本の道100選にも選ばれた歴史情緒の溢れる町並みが特徴
長野県東御市本海野1052
駐車場完備・休憩処/物産処・観光ガイドあり
https://tomikan.jp/area/tanaka-unno/unnojuku/
●備考
Text&Photos by HY /Audi Japan/Audi AG.
掲載している装備はグレードによって異なります。詳しくはアウディ正規ディーラーにてご確認ください。本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。