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Jun
2022
Audi Q3 (2) 走行インプレッション
2022.6.11
AudiのプレミアムコンパクトSUVであるAudi Q3を実際に試乗した様子をレポートする。
実際に試乗する際に押さえてほしいポイントも含めてご紹介しよう。
●運転席に乗った感触
前ブログでも触れたが、SUVらしく車高があるため高い目線で運転することができる。フロントのウィンドも大きいため、死角が少ないように感じた。試乗の際は視界の広さをぜひ感じてほしい。
運転席に座ると目に入るのが、高解像度10.25インチカラー液晶のバーチャルコックピットだ。メーターの大小やデザインも変更することができる。
そして、フロントパネル中央にあるのは高解像度10.1インチのMMIナビディスプレイ。ナビゲーション以外にも車両の設定やAudi connectを使用してオンラインで天気やニュース、周辺のガソリンスタンドのガソリン価格を見ることも可能。さらにスマートフォンを接続することでApple CarplayやAndroid Autoなども使用することができる。(テクノロジーパッケージとしてオプション)
センターコンソールには、シフトノブとパーキングブレーキ・車両停車時に自動でブレーキを保持するオートホールドスイッチが配置。また2つのドリンクホルダーも用意されているので助手席に乗る方へも使い勝手がよいレイアウトだ。
以前のブログでもご紹介したが、Audi Q3もドアミラーが多いため左右の視界の良さも体感してほしい。走行中はドアミラーに「アウディサイドアシスト」の警告を知らせるLEDも点灯する。
●後部座席・ラゲッジルーム
後席は3人掛けとなっており、座席が前にスライドする設計となっている。ラゲッジスペースを拡張するためや、小さなお子様が座る際の最適なシートポジションにするためにも活用できるだろう。
ちなみに、取扱説明書にも記載があるが、後席に座る際は衝突事故の際に頭部を保護するために必ずヘッドレストは延ばした状態にすることが必要だ。試乗で後部座席をチェックする際は、ヘッドレストの稼働もぜひ確認してほしい。
ラゲッジスペースについては前ブログにてご覧いただきたい。●走りを体感
今回試乗したモデルは1.5ℓの35 TSFIエンジン。Audiのグレードを示す数値は最高出力を表すもので、「35」の場合は110~120kWの間を指す数値。TFSIエンジンもクリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンも両者最大出力110kWのため、「35」と表記している。
さらに1.5ℓTFSIエンジンには48Vマイルドハイブリッド(MHEV)があるため、スムーズなアシストが備わっている。
また、7速のSトロニック制御によって変速ショックが少ないことやエンジンパワーを最大限に路面に伝達できることでドライバーも同乗者もストレスなくドライブを楽しめるだろう。
今回は市街地をドライブした際のレポートをお送りする。
まず、SUVのボディサイズにも関わらずスタート時は車両が重い感覚が無かった。そしてスピードに乗るまでに時間がかなり短く感じたのだ。FWD車で重量が少ないことが理由だろうと思ったが、1.5ℓTFSIエンジンがここまで力強いのだろうか。と不思議な感覚だ。何度もスタート・ストップを繰り返すうちに「マイルドハイブリッドのアシストの力強さ」を体感することができた。エンジン回転数1,500rpm超えたあたりからアシストが入るので、スタート直後から気持ちよく走り出すことができる。
クリーンディーゼル2.0ℓTDIエンジンでも、1,750rpmの低回転からのトルクが発生するため、力強くスタートできるだろう。
さらに、カーブや右折左折時のステアリングの取り回しやすさもFWD車ならではの感覚だ。
巡行スピードにおいて中間加速を行っても、マイルドハイブリッドによるアシスト機能があるためか、1.5ℓエンジンでは感じにくい強い加速力を味わうことができた。SUVだと加速力が弱いイメージがあるかもしれないが、高速道路などの加速時でもストレスなくドライブが楽しめるだろう。
試乗の最後に駐車を試してみた。先にも述べたがドアミラーが大きいので後方が確認しやすいのと、MMIナビディスプレイにはバックカメラ画像とガイドラインが表示されるので安心できる。
今回は試乗できなかった2.0ℓクリーンディーゼルTDIエンジンでも、quattro®システムにより加速やコーナリング時の前後配分を行うリアルタイムモニタリング機能や、トルクがあるクリーンディーゼルと相まって、壮快な走りが期待できる。試乗車でTDIエンジンのモデルがある場合は、ぜひとも体感してほしい。
●車両スペック
Audi Q3 35 TFSI S line
エンジン:直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ 1,497cc
タイヤサイズ:235/50R19
ボディカラー:ミトスブラックメタリック
オプション装備
- ・TVチューナー
- ・コンビエンス&アシスタンスパッケージ
- ・プラスパッケージ
- ・テクノロジーパッケージ
- ・アシスタンスパッケージ
- ・パノラマサンルーフ
- ・プライバシーガラス
Photo & Text by HY/Audi Japan/Audi AG.
記載している名称の一部は各社の商標または登録商標です。グレードにより装備が異なる場合があります。詳しくはAudi正規ディーラーにてご確認ください。