01

Jul

2021

 AAudi e-tron Sportback 55 quattro 1st editionを実際に走行した感触をレポートする。 

実際に試乗をされる際のポイントも含めて紹介していこう。 

 

 

① まずは電気自動車の特徴を体感 

電気自動車がガソリン車と大きく違うのが、モーターでタイヤに動力を伝えるというもの。そして音。ガラガラ・・・というエンジン音もなければ、アクセルペダルを踏んだ時のレスポンスが全く異なる。そのため、試乗の際にはいつもとは違う感覚を知るのも良いだろう。

試乗の際はまずは軽めにアクセルペダルを踏んで感覚しっかり覚えてほしい。いきなり踏むのは少なくとも公道では厳禁だ。

そしてもう1点が、エンジンではないので基本的にクリープ現象がない。しかしAudi e-tron Sportbackでは疑似的にクリープ現象のように進むようになっていた。いつもクリープ現象で進むようなシーンがあっても少し感覚が異なるので、これも体感してほしいところ。

最後に電気の力を思う存分体感してほしい。電気モーターは踏むなりトルクフルとなる。簡単に言えば加速力はガソリン以上に速いスピードに達することができる。ガソリン車ではアクセルペダルを結構踏むであろう、加速時や坂道発進。ストレートが続く道ではぜひアクセルペダルを踏んでほしい。その加速力は思わず笑いが出るかもしれない。もちろん速度をチェックして出し過ぎには十分注意の上だが。

② e-tronの走りを体感 

公道を試乗し始めて最初に感じたのがボディサイズに対しての加速や減速のレスポンスがかなり良いというところ。

他のクルマがいない広い道でアクセルペダルを踏んでみると、G(重力)を感じるほどの加速力があった。これは面白い。ガソリン車にあるアクセルペダルを踏んでから加速までの若干の遅延がほぼないのだ。外からe-tronの加速を見ることができるなら、目の前からあっという間にいなくなってしまうかもしれない。

さらにドライブセレクトで「Dynamic」を選択すると、サスペンションが路面の状況をよりわかりやすくなるスポーツ寄りになり、ステアリングの操作もスポーツ寄りになる。そして一番異なるのが加速のパワー。ブーストモードとなり、出力とトルクが最大値となるため別物のクルマに代わってしまう。Audiモデルで例えるなら、SかRSモデルに乗り換えたようなレスポンスが味わえる。試乗の際は周囲の安全確認や同乗するスタッフに確認してもらい、問題なければ試してほしい。もちろん安全運転は忘れずに。 

走行しながらバッテリーに充電ができる回生ブレーキだが、ドライビングセレクトの設定にもよるが、基本的にノーマルではアクセルオフにしてもすぐには回生ブレーキが利いている感触がない。 

惰性時の回生ブレーキが強い場合は減速してしまうため、常にアクセルを踏むことが多くなり、運転の仕方が変わってしまうのがネック。ところがe-tronではガソリン車とさほど変わらない運転ができる。これは嬉しい機能だ。 

また、e-tronの場合はガソリン車と同じくらいの惰性で走行することができた。高速域では惰性力が強まるようで、高速道路で試乗する機会があれば試してもらいたい。

なお、パドルシフトを使ってシフトダウンをすると回生ブレーキの強さを感じることができる。ガソリン車とは異なるため、いわゆる回生ブレーキの力で減速するようなイメージだ。

減速時はガソリン車と比べてブレーキの利きが良い感覚。これは回生ブレーキが先に効くためブレーキ機能をそこまで使用しなくても減速できるからだろう。もちろん急制動など万が一の場合は除く。

なお、ドライブセレクトによって加速や回生ブレーキの発動のタイミング以外にも乗り味など異なるので、試乗する際はいくつかのモードで走行してみるのもオススメ。

③ 充電を試してみる 

試乗の際には、ぜひ充電方法も試してもらいたい。セルフ式ガソリンスタンドで、自分でガソリンを入るときのようにやり方さえ覚えてしまえば難しいことはない。e-tron Charging Serviceに加入すれば、充電サービスを受けられる施設が全国に21,700基もあるので、加入方法や金額はショールームにて確認してほしい。

今回もAudiショールームと商業施設の2か所で充電を試してみた。

まずショールームでの充電だが、Audiショールームでは急速充電器を備えている場合が多い。遠出をした際に充電を行いたい場合は重宝するだろう。(設置場所や営業時間は事前にWebサイトが確認してください)

ショールームでは、スタッフに声をかけて充電器がある場所にe-tronを停める。急速充電の「CHAdeMO(チャデモ)」規格は右ハンドル車の場合は助手席の充電口となる。

画面の案内に従って進めていけば、充電スタートとなる。試乗の際はスタッフと一緒に操作をすれば安心だろう。

準備ができればあとは、ガソリンを入れるときのように、充電口へ差し込めば完了。e-tronの場合は充電状態を、充電口のLEDランプ。運転席のデジタルメーター、そしてスマートフォンのアプリ「myAudi」でも確認ができるので、クルマに戻って充電状態を確認する必要がない。

充電が完了したら、同じ要領で充電ケーブルを車両から外し、機器の所定の位置に戻して画面の案内に沿って操作すれば完了となる。

ちなみに試乗中に近くの商業施設でも急速充電機器があったので試しに寄ってみた。

この施設ではe-tron Charging Serviceに加入していたため無料で急速充電を行うことができた。ただし場所によっては予め登録が必要な場合や、e-tron Charging Serviceでは使用できない充電施設もあるため、ご自身に合った充電サービスに加入するもの良いだろう。

なお、200V用の通常充電のやり方も基本的には急速充電時と同じである。

現在Audiではe-tron 50 quattroとe-tron Sportback 50 quattroが販売されている。今回試乗したe-tron Sportback 55 quattro 1st editionとは充電量や装備が異なる部分があるが、基本構造は同じである。

このブログを読んでいただき、e-tronを体感したい場合はe-tron取り扱いショールームにて味わってほしい。詳細はアウディジャパンWebページより検索できる。

デモカー車両スペック

車種名:Audi e-tron Sportback 55 quattro 1st edition

車両本体価格:¥13,460,000 消費税込み(バーチャルエクステリアミラー仕様車)

ボディカラー:グレイシアホワイトメタリック

 

 

Audi e-tron Sportback 55 quattro 1st editionの特別装備の詳細はカタログをご確認ください。

 

 

※写真はイメージが含まれます。また日本仕様車と異なる場合があります。一部写真はAudi Japan またはAudi AG. Webサイトより引用。※文中の数値はすべてカタログ掲載値に基づきます。※航続距離や充電時間などは、状況によって数値と異なる場合があります。詳しくはAudiショールームにてご確認ください。

 

 

(文・写真:HY) ※一部Audi Japan Webサイトより写真引用